07/11/2019
No.0371 NMRによる純度、含量の評価(定量NMR)
NMRを用いた定量分析法により、試料の純度や成分の含量を定量することができる。定量NMRでは、目的成分と同一成分の標準物質(濃度既知サンプル)が不要であり、任意の濃度トレーサブルな物質を基準物質として使用することにより、さまざまな試料の絶対定量が可能である。
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内標準法 |
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試料と(純度が保証された)基準物質を精密に秤量、溶液にしてNMR測定を行い、スペクトルを取得する。 |
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NMRスペクトルのシグナル面積について以下の関係が成り立つので、試料の純度・含量が算出できる。 |
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特徴
定量NMR | GC、HPLC |
混合物は苦手 | 分離分析のため、混合物も可能 |
感度が低い | 感度が高い |
有機化合物は、ほぼ全て観測可能 | 検出器の種類によっては、観測不可 |
同一成分の標準物質不要 | 同一成分の標準物質が必要 |
測定例
基準物質DSS-d6 を用いた1-メチル-L-ヒスチジン(認証純度:90.0 %)の定量分析
分析機能と原理
カテゴリー
ライフサイエンス , 医薬, バイオ
分類
創薬研究支援, 低分子(天然物、生理活性物質)