01/07/2022
No.0570 体外診断用医薬品における界面活性剤の分析
体外診断用医薬品には、凝集抑制、反応制御、溶血などの目的で、各種界面活性剤が添加される。混合して使用されることも多いこれら界面活性剤の構造解析に、高分解能LC/MS/MSは非常に有効である。また、本手法では、併用されることの多いGood Bufferについても定性的な情報が得られる。
|
体外診断用医薬品に用いられる各種界面活性剤の高分解能LC/MS/MS分析 |
| |
≪界面活性剤混合物のLC/MS クロマトグラム≫ |
LC/MSで、アルキル鎖長の異なるカチオン系、アニオン系、両性の各種界面活性剤が分離して検出される。
《高分解能MS/MSでわかること》
・ 各化合物の分子量、元素組成、特徴的な官能基などの情報
・ 分子量分布を持つノニオン系界面活性剤については、分子量分布の範囲、エチレンオキサイド等の繰り返しユニットや末端基の構造情報 |
≪P1のマススペクトル≫ ≪P2のマススペクトル≫ |
| |
界面活性剤定量手法の比較
界面活性剤同定後に、定量を行う場合の手法を比較する。それぞれ手法の特性があるため、分析の目的に応じた使い分けが必要である。 |
|
|
カテゴリー
材料・素材, ライフサイエンス
分類
有機材料・化成品, 診断薬・検査機器・バイオセンサ