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01/05/2022

No.0566 オイルの実用物性値測定 ~ カタログ値にはない特性を取得する ~

潤滑、冷却、圧力伝達など、オイルに求められる特性は多岐に渡り、様々な条件下における正確な物性値を把握することは、使用する機器の安定稼働やシミュレーションの高精度化において重要である。当社では、独自に作製した装置などを用いて、使用条件に応じた物性値が取得可能である。

P02293.pdf

蒸気圧
 
自作の装置を用いて、使用条件に近い幅広い温度で測定可能
 

 
温度によって、蒸気圧の大小関係が相違。
アントワン定数(蒸気圧と温度に関する定数)を求めることで、実測した温度以外でも蒸気圧を推算可能。
体積弾性率
 
0~120 ℃の温度範囲を大気圧~200気圧まで測定可能


 
粘度や温度によって体積弾性率は相違。
圧力をかけると体積弾性率は上昇し、圧縮しにくくなっている。
接触角
 
温度依存性を評価可能
 

 
温度の上昇とともにオイルのアルミニウムへの濡れ性は向上。
粘度が低くなるとともに濡れやすくなっている。
OIT(酸化誘導時間)
 
加圧DSCによる加速試験でオイルの寿命を予測
 

 
実測値を外挿することで、任意温度のOIT(酸化開始時間)を推定可能。100 ℃では約145日と推定。




カテゴリー

自動車, IT機器, 環境, 材料・素材, 半導体・実装, ライフサイエンス , 調査

分類

排ガス・排ガス触媒, 室内空気・大気・作業環境, 高分子材料, 有機材料・化成品, 電子・機能性材料