11/30/2021
No.0543 水銀プローブおよびXPSによるSiN膜の高精度膜質解析
SiN膜は、SiO2膜と同様に絶縁膜、誘電膜として高い汎用性があり様々な素子に利用されるが、成膜方法やアニール方法により電気特性が顕著に変化することが知られている。以下で、アニールを施したSiN膜の電気特性と元素組成、化学状態の変化を水銀プローブおよびXPSにより詳細に調べ、電気特性の変化が膜質変化とどのように関連しているかを総合的に解析した事例を紹介する。
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水銀プローブによるC-V, I-V特性評価 | | |
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容量-電圧(C-V)特性 | | 電流-電圧(I-V)特性 |
・ アニール後、ヒステリシス幅減少 ⇒ SiN膜中可動電荷低減
・ アニール後、フラットバンド電圧が正方向シフト ⇒ 正の固定電荷低減 | |
I-V特性はアニール前後で顕著な変化無し |
電気特性劣化要因となる膜中可動電荷、固定電荷がアニールにより低減
⇒ C-V特性改善を確認 | | |
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ウェットエッチング+XPSによるSiN膜の元素組成、化学状態解析
③SiN/Si界面 |
1. Y. Muraji et al., Jpn. J. Appl. Phys. 41, 805 (2002).
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カテゴリー
自動車, IT機器, 材料・素材, 半導体・実装
分類
有機ELディスプレイ, 電子・機能性材料, LSI・IC・メモリ, 実装・パッケージング, パワーデバイス・ディスクリートデバイス, 化合物半導体・オプトデバイス, MEMS・センサ・TSV