03/22/2022
No.0588 カーボンニュートラル実現のためのガス中不純物の高感度分析
カーボンニュートラル関連技術では多くの触媒反応が利用されており、ガス中に不純物が存在するとCO2利用の効率が低下する可能性があるため、CO2および関連ガス(H2やメタン)の微量の不純物を適切に管理することが重要である。ここでは濃縮装置付GC/FPDおよびイオンクロマトグラフィー(IC)を用いてN2ガス中の不純物(S, Cl)の高感度分析を実施したので紹介する。
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ガスサンプリング |
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ガス中の微量不純物を正確に分析するため、最適なガスサンプリング手法をご提案します。 |
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オンラインの連続分析
定常的な不純物モニタリング
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ガス捕集の様子 |
作業員が訪問困難な状況でも、お客様自身によるガス採取も対応可能
・ 簡便
・ 安全なガス採取キット
・ 操作マニュアルの充実 |
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濃縮装置付GC/FPDおよびICによるN2ガス中の硫黄不純物分析
触媒を被毒し性能を低下の原因となる硫黄化合物に着目し、高圧ガス中の不純物分析を実施した。 |
試料 | 高圧N2ガス(工場配管窒素) |
捕集方法 | バッグ捕集、液体捕集 |
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独自の濃縮技術により試料ガス(1 L)中の含S成分を濃縮し、従来の直接注入(1 mL)に比べて1000 倍高感度測定可能 |
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配管N2ガス 独自の低沸点硫黄化合物濃縮技術 |
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標準ガス
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インピンジャー捕集により、試料ガス中のイオン成分を捕集液に濃縮することで高感度分析が可能(ガス中の形態は判別不可) |
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2 L/minで8 時間捕集(960 L) |
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硫黄成分に加えて、配管を腐食する要因となる酸成分やアルカリ成分も高感度分析が可能 |
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参考:カーボンニュートラルに関連したガス中不純物の定量下限値(1 時間, 120 L捕集)
* Cl-イオンおよびSO42-イオン濃度 ** MDEAおよびピペラジン濃度 |
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カテゴリー
自動車, IT機器, 環境, 材料・素材, 調査
分類
燃焼生成ガス, 環境規制物質, 排ガス・排ガス触媒, 高分子材料, 有機材料・化成品, 低炭素化社会実現技術