07/21/2022
No.0614 水銀透過法による微多孔膜のナノ孔径推定
機能層を持つろ過膜や電池セパレータなど、微多孔膜の細孔特性評価に有用な水銀透過法を独自開発した(特願2022-7521) 。水銀透過法は、多孔質支持体および封止材により微多孔膜を複合体に加工し、複合体の水銀侵入圧力から微多孔膜の貫通孔径を求める技術である。本技術により、パームポロメトリや二次元形態像では評価困難なナノ貫通孔径を捉えることに成功した。
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当社で受託可能な液体プローブによる細孔径評価法の比較 |
| 細孔径の測定領域 | 対象とする
細孔形状† | 細孔量 | 異方性
(方向の指定) | 必要試料
面積 |
水銀圧入法 | 4 nm ~ 400 μm | 開孔 | 〇 | × | 10~100 cm2 |
水銀透過法 | 4 nm ~ 400 μm | 貫通孔 | × | 〇 | 1 cm2 |
パームポロメトリ | 100 nm ~ 200 μm | 貫通孔 | × | ׇ | 5 cm2 |
†分子スケールを基準とした細孔形状
‡加圧する膜面の指定は可能