08/23/2022
No.0619 極微量の含N、含S化合物の定性、定量が詳細にできるようになりました
含N、含S化合物は、添加剤由来の成分として材料の物性に大きく影響したり、臭気の原因物質となったりするため、極微量でもその存在を無視することはできない。当社ではGC/MS、NPD、FPD同時検出システムを活用して、極微量の含N, 含S化合物の定性・定量が可能である。
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分析装置(GC/MS, NPD, FPDの同時検出システム) | |
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< 得られる情報 >
・ MS(高分解能)・・・精密質量数
・ NPD・・・N, Pの有無、存在量
・ FPD・・・Sの有無、存在量 | |
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◆ 1回の測定で、精密質量数、N,P,Sの有無情報のすべてが取得可能。 → 貴重なサンプルでも対応可!
◆ 熱脱離装置を備えているため、発生ガス分析にも対応。 発生ガス分析に対応しているのが、当社の強み!
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MS :Mass Spectrometry
NPD:Nitrogen Phosphorus Detector
FPD :Flame Photometric Detector |
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分析事例(紫外線硬化樹脂中の微量成分)
◆ 紫外線硬化樹脂のクロマトグラム |
◆ 3つの検出器で同時検出することにより、保持時間のずれがない。
→ NPD、FPDの検出結果と精密質量数の組み合わせから、添加剤、分解物などの同定ができた。
◆ NPD、FPDはMSよりも高感度。
→ 通常のGC/MSでは見逃していた&特定できなかった含N、含S化合物も同定できた。
このような場面で非常に有効です。
・ 分解物や変性物など、構造不明の化合物についての同定
・ 臭気の原因物質の特定
・・・など
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カテゴリー
自動車, IT機器, 環境, 材料・素材, ライフサイエンス
分類
燃焼生成ガス, 環境規制物質, 排ガス・排ガス触媒, 室内空気・大気・作業環境, 高分子材料, 有機材料・化成品, 加熱発生ガス, 異物