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08/03/2023

No.0666 リサイクル材の分析 ~リサイクルポリプロピレンの臭気分析~

リサイクルポリマー中には、ポリマー変性物や低分子量不純物が存在する可能性があり、それらが原因で臭気、異臭を有することがある。特に、市場回収品には想定外の臭気原因物質が含まれる可能性もある。今回、リサイクルポリプロピレン(PP)のにおいの原因調査を行ったので、その事例を紹介する。

P02464.pdf
分析試料

前処理方法

実際の環境に合わせたサンプリング。(試料約3gを、40℃、2時間加熱し、発生ガスを吸着管に捕集した。)

揮発性成分の同定(GC/MS)

捕集した吸着管の熱脱離GC/MS測定(NPD, FPD同時検出)により、詳細な定性分析を一度に実施。

におい原因物質の特定

検出成分の定量結果の比較と、におい成分に関する情報調査(においの種類、閾値)により、においの原因物質の同定が可能。

 *3:トルエン換算定量値
 *4:臭気への寄与度=試料からの発生量/閾値


 
     D-Limonene ・・・ 香料など由来と推定
     直鎖アルカン ・・・ 油剤など由来と推定


カテゴリー

自動車, 電池, IT機器, 材料・素材, 半導体・実装, ライフサイエンス

分類

太陽電池封止材, 高分子材料, 有機材料・化成品, 加熱発生ガス, 複合材料, 実装・パッケージング