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12/15/2020

No.0439 有機EL材料の構造解析

高分解能LC/MS/MSと高分解能2次元NMRを用いて、有機EL材料の構造解析を行った。LC/MS/MS測定からは有機EL材料の元素組成と部分構造の情報が得られ、2次元NMR測定を行うことで置換位置まで含めた詳細な構造推定が可能であった。本試料はanti 体、syn 体の異性体混合物であったが、これらを区別し、存在比率まで求めることができた。

LC/MS/MSによる分析



Fig. 1  LC/MS/MSスペクトル(Precursor ion:430)
① 精密質量測定により各イオンの元素組成を求める
② MS/MSスペクトルから部分構造を推定

2次元NMRによる分析

2~3結合離れて位置する1Hと13Cの位置関係を解析


Fig. 2  HMBC (Heteronuclear Multiple Bond Coherence)スペクトル

関連する技術資料

No.0423 ここまで分かる!2次元NMR分析
https://web02.tsc.collab.cloud/news/trc/news_rd01.nsf/0/8732DD6936DA168A492585B50029A9F5?open


分析機能と原理


カテゴリー

IT機器, 材料・素材

分類

有機ELディスプレイ, 高分子材料, 有機材料・化成品