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2016年7月1日
東レリサーチセンター
新規導入装置のご案内:高感度NMR

平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。 当社では、2016年8月1日から、新たに低温プローブ搭載600 MHz NMR装置が稼働いたします。従来装置と比較すると、感度が大幅に向上し、従来は感度の問題で測定不可能であった構造解析機能が実現可能になりました。 この機会にぜひ一度、高感度NMRによる新規構造解析機能をお試しください。

技術資料は コチラ →→ P01465_2016P004_低温プローブを搭載した600MHz NMRによる高感度測定.pdf
 

■高感度NMRによる主な新規構造解析機能

15N NMRを活用した解析
 感度が悪いために従来ほとんど構造解析に使用していなかった天然に存在する15NのNMR測定が可能となり、以下の分析などが実施可能となります。
 
含窒素ポリマーのN周辺の詳細構造解析
色素分子のアゾ構造や窒素を含む複素環構造の詳細構造解析
アミン化合物へのCO2の吸着状態の解析

 
②2D NMRを活用した解析
 窒素を含む2D NMR測定(1H-15N HMQC測定, 1H-15N HMBC測定)が可能となり、染料など窒素を含む化合物の構造解析能力が向上しました。
 また、さらに感度が悪かった13C-13Cの2D NMR測定(INADEQUATE測定)も可能となり、従来解析が困難だった化合物の構造解析能力が向上しました。
 
染料の構造解析
通常構造解析(IR, 1H NMR, 13C NMR)に加え、15N NMR, 1H-15N HMBC測定により窒素周辺の詳細構造解析が実現

   
③微量成分の分析

 感度が上がることから、以下のような微量成分の解析が可能となります。
 
微量成分の構造解析(LC分取した成分の1H NMR)
微小異物の分析(異物をサンプリングして溶解あるいは抽出した成分の1H NMR)
微量シリコーンの状態解析(29Si NMR)

 
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