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2020年10月16日
水中のマイクロプラスチックの迅速分析(簡便迅速な前処理と概算定量)
海水中に滞留するマイクロプラスチックや、プラスチックに添加・吸着する化学物質による生物やその生物を摂取する人への影響が懸念され、実態把握のための調査・分析が始まっています。

 自然環境には生物の死骸や木片、木綿などの繊維屑等々の天然由来有機物も多量に存在しているため、マイクロプラスチックの定性、定量分析の前処理として採取した海水などに含まれる天然有機物を除去する工程が必要です。
 しかし、従来はこの工程に多大な時間と労力を要する点、作業者の熟練度によっては分析結果が大きくばらつく点で課題がありました。

 このたび、TRCの関係会社である東レテクノ(株)では、天然有機物質除去という前処理を大幅に時間短縮し、また人的スキルに依存しにくい手法を確立したのでご紹介します。

【前処理方法】
 天然有機物の化学分解と溶解の併用

【概算定量法】
 一例として、大まかな総量把握ができる「有機炭素量(TOC)測定」を採用

 前処理と概算定量についての詳細は、以下のURLより、TORAY TECHNO 技術資料をご高覧下さい。
http://www.toraytechno.co.jp/technical_information/pdf/2001.pdf