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2019年6月7日
東レリサーチセンター
LESA(局所表面溶媒抽出ロボットイオン源)を搭載したNano ESI-MSを導入しました
有機分析化学研究部では、新たにLESA(Liquid Extract Surface Analysis)機能を搭載したNano ESI-MSシステムを導入しました。

これまでに対応が困難だった以下の2点が可能になりました。
 
①解離性化合物(錯体、有機金属塩)や特殊な溶液(高濃度溶液、高/低pH溶液)中成分の構造解析
Nanoフローにより、従来よりソフトなイオン化電圧条件で測定可能なことから、試料量が微量でも高感度で分子量関連イオンを安定的に検出可能です。
またOrbitrapによる高質量分解能測定であることから、高精度な組成演算が可能です。

②局所的な溶媒抽出 Nano ESI-MS測定
ロボットイオン源によるLESA機能を使用することで、試料表面の局所的な(空間分解能>400 μmφの)溶媒抽出液を調製して、表面付着成分の詳細な構造解析が可能です。


様々な分野に適用可能な装置ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
 
 

Nano-ESI-MS