第36回　におい・かおり環境学会において、当社従業員によるポスター発表を行いますのでお知らせいたします。


第36回　におい・かおり環境学会（富士市交流プラザ）

[ポスター]
◆ タイトル：官能試験とTD-GC/MSとの組み合わせによるリサイクルポリプロピレンの臭気分析
発表者：○野田明日香*、生垣加代子**、塩路浩隆*
　　　　　*）株式会社東レリサーチセンター、**）東レテクノ株式会社
発表日：2023年8月31日 15:45～16:30
会場　：ギャラリー　P11ポスター
発表内容：
　リサイクルポリマーは、そのリサイクル工程次第では、異物や不純物の混入、ポリマーの変性等が生じる可能性があり、それらが原因で臭気、異臭を有することがあります。特に市場回収品には想定外の臭気原因物質が含まれる可能性もあります。
臭気成分を定性する手法としては、GC/MSが一般的に使用されますが、臭気は複数成分の混合臭である場合が多いことから、臭気の原因成分の推定は機器分析のみでは難しい場合が少なくありません。このような場合には、機器分析と官能試験の両面からアプローチしていくことが必要になります。
そこで今回は、リサイクルポリプロピレン(PP)の臭気の原因調査を、官能試験と熱脱離(TD)-GC/MSを組み合わせて詳細に行いましたので報告いたします。
　グレードの異なるリサイクルPP3種とバージンPPについて加熱発生ガス（65℃、2時間）の官能試験およびTD-GC/MS測定を行いました。その結果、臭気強度と相関があるのはTVOCではなく直鎖アルカンや炭化水素類であることが分かりました。さらに詳細に臭気の原因について解析を行った結果を発表いたします。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。