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2024年2月13日
(株)東レリサーチセンター 琵琶湖半導体構想に参画
~最先端半導体材料の社会実装に向けて支援~
 当社(以下、「TRC」)は、先端半導体の確保や先端半導体材料による省エネ・グリーン化を目指すPatentix株式会社(本社:滋賀県草津市野路東1丁目1番1号、代表取締役:衣斐豊祐、以下「PATENTIX」)が推進している琵琶湖半導体構想*1)に参画します。

 
 PATENTIX は立命館大学発のベンチャーであり、同大学総合科学技術研究機構の金子健太郎教授/RARAフェローと共同で研究・技術開発しているGeO2半導体*2)エピウエハの早期供給に向け、琵琶湖半導体構想の可能性を掲げ、企業連携を促進しています。
 今回、TRCは、自社が保有する半導体に関する先端分析装置が滋賀県にあること、また、半導体に関する高度分析技術を持つことがPTENTIXに高く評価され、PTENTIXとの協力体制を構築することになりました。TRCは、長年培った分析・解析技術や最先端分析装置を駆使し、日本発で世界をリードできる最先端半導体材料(GeO2半導体等)の社会実装に向けた研究・技術開発における課題解決を支援します。
 
 TRCは1978年の設立以来、「高度な技術で社会に貢献する」という基本理念に基づき、先端材料・素材、半導体、ディスプレイ、電池、環境、医薬品・医療機器といった諸産業における研究・技術開発や生産技術における「新製品・新機能の創出」、「原因解析」や「課題解決」の要請に対して、分析や物性解析による技術支援を行ってきました。
 今後も「高度な技術で社会に貢献する」という当社の基本理念に基づき、よりいっそうの技術水準の向上に努めていくとともに、最新の先端分析サービスをいち早く提供し、少しでもお客様の製品開発・課題解決に役立てるように、最先端分析技術の開発に邁進してまいります。
 
<ご参考>
株式会社東レリサーチセンターの概要
1.所在地: 東京都中央区日本橋本町一丁目1番1号
2.代表者: 代表取締役社長 吉川 正信
3.資本構成: 東レ株式会社 100%
4.事業内容: 受託分析・評価、受託調査、技術レポート・製品販売
 
Patentix株式会社の概要(https://www.patentix.co.jp/)
1.所在地: 滋賀県草津市野路東1丁目1番1号 立命館大学BKCインキュベータ
2.代表者: 代表取締役社長 衣斐 豊祐 
3.会社種別: 立命館大学発ベンチャー
4.事業内容: 新規機能性材料の研究開発・製造販売、各種研究成果の社会実装事業

*1)琵琶湖半導体構想:

*1)琵琶湖半導体構想 引用元:PATENTIX社からご提供

引用元:PATENTIX社からご提供
 
*2) GeO2半導体: GeO2 は、ルチル構造、α石英構造、CaCl2 タイプ、α-PbO2 タイプ、pyriteタイプの5つの結晶多型をもちます。その中でもルチル構造r-GeO2 は、4.6 eVという巨大なバンドギャップをもち、n型、p型の両伝導が理論予測されている事から次世代の高性能Normally-off型MOSFET等への応用が期待されています。一方で三方晶のα石英構造GeO2 は6.2 eVという非常に大きなバンドギャップをもち圧電性を示す事から、次世代のSchottky barrier diodeや6Gの次の7Gの大容量高速通信に使用するHEMT素子としての応用が期待されます。
 
本サービスのお問い合わせ先】
  本プレスリリースの内容に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

 株式会社東レリサーチセンター 営業企画部 河村 香住美
 TEL: 03-3245-5666
 E-mail:kasumi.kawamura.r8[a]trc.toray
 *: [a]は@に置き換えてください。