09/29/2014
No.0114 自動車用ゴムの形態観察及びAEM分析
合成ゴムの代表例として、自動車用タイヤがあげられる。タイヤの設置状況や使用条件などによって、著しい劣化がおこり、機能障害へつながる。市販品タイヤの新品および使用後品の劣化の形態をTEMにより観察し、元素分析を行った結果を紹介する。
断面TEM観察
新品には、ゴム層に一様に微粒子状のカーボンブラック(CB)が観察された。また、内部にフィラーとみなされる無機粒子が分散していた。一方、使用後品には、表面にCBが存在していない層(厚さ約2~3μm)が観察された。また、表層とゴム層の界面に無機粒子が観察された。
EDX分析
元素分析の結果、新品タイヤ内部に分散しているフィラーは亜鉛酸化物であった。また、使用後品タイヤ表層の無機粒子はアルミナ、シリカであった。
分析機能と原理
カテゴリー
自動車, 材料・素材
分類
高分子材料