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10/15/2014

No.0217 高分解能LC/MS/MSによる精密質量測定

電場型フーリエ変換質量分析計(FTMS)を用いた高分解能LC/MS/MS法では、高感度・高分解能・高精度に質量分析を行うことができ、精密質量数から高い信頼性で組成式を算出することができる。LCで分離された各ピークの分子量の決定や、MS/MSフラグメントイオンから染料のような複雑な化学構造の有機化合物でも構造解析が可能である。

高分解能LC/MS/MS システム

原理
(1)FTMS内に導入されたイオンは、イオンの質量により異なる周回速度で中央電極の周りを周回運動する。
(2)左右の電極で誘導電流をz軸方向の振動数として検出し、フーリエ変換して質量スペクトルを得る。
特徴
(1)高感度 (Buspirone 0.5 pg S/N 100:1(Scan))
(2)高分解能 (R=140,000)
(3)高精度 (<±1ppm(内標法))
(4)Q poleで特定のイオンを選択し、Collision Cellで開裂させることで高分解能MS/MS測定が可能である。

Q-FT型LC/MS/MS装置構成図

Q-FT型LC/MS/MS装置構成図


色素の測定例

色素の高分解能マススペクトル(ESI-Positive)

色素の高分解能マススペクトル(ESI-Positive)


MS/MSによる構造解析 フラグメントイオンについても、FTMSによる精密質量測定を行い、元素組成を求めることができる。

MS/MSによる構造解析


MS/MSとの組み合わせによる構造解析が可能。

カテゴリー

材料・素材

分類

有機材料・化成品