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02/09/2015

No.0236 ラマン分光法を用いたポリマーの応力評価

ラマン分光法はμmオーダーの空間分解能で応力解析が可能であり、半導体や炭素材料の応力評価に広く用いられているが、ポリマー材料に対しても適用が期待されている。ポリカーボネートに対して応力の分布状態を解析し、ポリマーの応力評価に対する有効性とその適用範囲を明確にした。

ポリカーボネートの歪みとラマンスペクトル変化

波数分解能
:0.05 cm-1
歪み検出下限
:0.23 %
一軸応力検出下限
:5.3 MPa
(弾性領域 E 2.3 GPa )

 

 

厚み方向の応力分布解析

4点曲げ試験
断面マッピング分析
空間分解能
:5μm

 

ねじ接合部にかかる剪断応力

アニール処理に伴う歪みの緩和が認められ、応力の緩和や分散が生じたと推定される。
Tg以下でも緩和が認められ、クリープ変形を伴う緩和ではないと判断される。

分析機能と原理


カテゴリー

材料・素材

分類

高分子材料