06/04/2018
No.0349 機能性物質/素材に関する調査
-用途探索、素材探索-
高齢化社会の到来の中で、骨・関節の健康維持に対する国民の期待は大きい。2007年には「ロコモティブシンドローム」が提唱され、運動器の健康の検討が急務であるとされている。本資料では、人工関節の素材開発に着目し、用途探索、素材探索の調査例を紹介する。
対象分野の概況把握
日本の人工関節市場は、全体で1000億円以上と大きな市場であるが、外資系企業が中心となって形成されている。関連する論文発表数も多く、研究開発も活発である。
人工関節に関する原著論文数の推移
人工関節分野の研究開発状況
論文抄録の読み込み調査により、人工関節分野の開発課題を俯瞰した。
人工関節分野における主な開発課題
素材探索
さらに、「材料・素材開発」に着目し、
・どのような素材が検討されているか、
・具体的な開発課題は何か、
・どのような技術開発が行われているか
等について調査し、とりまとめた。
主な検討素材は以下であり、
・超高分子量ポリエチレン ・ヒドロキシアパタイト ・ポリカーボネート-ウレタン
・各種合金素材 ・各種複合材料
耐摩耗特性の向上を目的として、新規素材の検討、表面被覆材の検討、
表面改質、抗酸化剤等の添加、機械的加工等の研究が活発であった。
(2013年実施)
カテゴリー
ライフサイエンス , 調査
分類
医療機器・医療材料, 機能性材料, ライフイノベーション