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01/19/2023

No.0638 足場材(コラーゲン)の膜厚、物性分布評価

足場材の状態は細胞培養の効率に大きく影響すると考えられており、その膜厚や物性の面内均一性を評価することは大変重要である。TOF-SIMS、水中AFMを用いることで、足場材(コラーゲン)の面内均一性を評価することができる。

P01458.pdf
コラーゲンディッシュの組成分布評価 (TOF-SIMS)
         広範囲測定(14×14 mm2
微小部測定(50×50 μm2
 
            ・コラーゲンに数mm オーダーの膜厚ムラが認められた。
            ・微量不純物(Na)も存在。分布有。
            ・その他の微量不純物や多成分の分布も同時評価可能。
 
コラーゲンは局所的に数μm Φの大きさで厚くなっている
 領域が認められた。

コラーゲンディッシュの水中における弾性率分布評価 (水中AFM)

        微小部測定(30×30 μm2)                     極微小部測定
   Topography          Deformation        Topography        Young’s Modulus
・水中AFMにより、水中や培地中におけるコラーゲンの局所的な厚みムラ、弾性率分布の評価が可能。
・数μm φで局所的に厚くなっている箇所が散見されており、厚い箇所で弾性率が低下している様子が観察された。
 
  組成と形状、物性評価を組み合わせて、不均一部を総合的に評価することが可能である。

カテゴリー

ライフサイエンス , 医薬

分類

高分子材料, 医療機器・医療材料, 再生医療/培養装置・培地・試薬, 創薬研究支援, バイオ医薬品