06/08/2022
No.0607 高速AFMによる新型コロナウイルスのスパイクタンパク質とウイルスの標的タンパク質の結合観察
高速AFMは、ナノメートルレベルでの動画取得可能な唯一の手法であり、ライフサイエンス分野を中心にリアルタイム変化観察が可能である。新型コロナウイルスのスパイクタンパク質（S1）とウイルスの標的タンパク質（ACE2）の結合を高速AFMで観察することに成功した。
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| 高速AFM‘NanoRacer’および‘NanoWizard’概要 |
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＜ 高速AFM（Video-Rate AFM）の特徴 ＞
画像取得速度が速く※、連続で取得した画像（AFM像）を繋ぎ合わせて動画を得ることができる。ライフサイエンス分野を中心にリアルタイム変化観察が可能である（ナノメートルレベルの動画取得可能な唯一の手法）。 ※高速AFM：1画像取得に1分以下 一般的なAFM：1画像取得に5～10分
＜ 高速AFMの適用範囲 ＞
DNA鎖の切断、カルサイト（CaCO3）の溶融過程観察、リガンド－レセプター結合の可視化、抗原抗体反応、タンパク質の高次構造変化など
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高速AFMによる新型コロナウイルスのスパイクタンパク質（S1）とウイルスの標的タンパク質（ACE2）の結合観察
観察手順
① 新型コロナウイルスの標的タンパク質（ACE2）をマイカ基板に固定
② 新型コロナウイルスのスパイクタンパク質（S1）溶液を添加
③ NanoRacerで高速AFM観察（15 frames/s、液中） | 新型コロナウイルスとスパイクタンパク質
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マイカ基板上の標的タンパク質（ACE2）を観察
0.00 sec 0.07 sec 0.13 sec 0.20 sec
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⇒ スパイクタンパク質（S1）が接近、標的タンパク質（ACE2）に結合
0.27 sec 0.33 sec 0.40 sec 0.47 sec
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新型コロナウイルスのスパイクタンパク質（S1）がウイルスの標的タンパク質（ACE2）に結合する様子を高速AFMで観察できた。
当社は、高速AFM観察を受託できる数少ない分析機関である。 |
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カテゴリー
ライフサイエンス , 医薬, バイオ
分類
高分子材料, 医療機器・医療材料, 再生医療／培養装置・培地・試薬, 診断薬・検査機器・バイオセンサ, 創薬研究支援, バイオ医薬品, 薬物動態, タンパク質, 糖, 抗体, 低分子(天然物、生理活性物質), 脂質, 異物