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09/30/2015

No.0264 不活性雰囲気搬送による高温 in situ XRD測定

高温における結晶構造の変化(相転移)や格子定数の変化など高温の結晶状態は材料特性を知る上で重要であり、高温 in situ XRDにより測定されている。大気暴露せずに高温チャンバーへの試料導入を可能にすることにより、電池材料など大気中で不安定な化合物に対しても適用できる。

●不活性雰囲気下の高温XRD測定

 

 

 

<得られるデータ>
・構造相転移
・格子の熱膨張
・結晶粒成長
・結晶サイズ変化
<適用分野>
・二次電池(Liイオン電池)
・磁石の焼結過程の解析
             など

 

●Liイオン電池正極および負極充電品の高温in situ XRD


Liイオン電池の安全性評価のためには、電極活物質の熱安定性評価が重要である。充電状態の活物質は大気中で不安定であり、試料の設置から測定まで、不活性雰囲気下で行うことが必要である。充電状態の正極及び負極について、高温in situ XRD測定を行い、温度による結晶構造の変化を調べた。


大気中で不安定なLiC6を観察することができており、不活性状態で搬送されたことを確認できる。
150℃~200℃の間で、LiC6からGraphiteへ変化していることがわかる。


カテゴリー

電池

分類

リチウムイオン電池