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11/14/2017

No.0335 N-グリカンの結合部位の同定

アセトンによる糖ペプチド断片の濃縮技術とグリコシダーゼ消化を組み合わせた試料を、LC-MS/MSで測定し、 N-グリカンの結合位置を同定する。また、LC-MS/MSデータの計量比較によって糖鎖の
結合率の変動を検出することも可能である。

測定方法

トリプシンなどのプロテアーゼで分解して得たペプチド混合物から、アセトンに溶けにくい性質を利用して糖ペプチドを濃縮・回収し、酵素(N-glycosidaseF)によりN-結合型糖鎖を切り出す。 酵素消化後はN-グリカンが結合していたアスパラギン残基はアスパラギン酸残基に変換されるので、結合位置に残ったアスパラギン酸残基をLC-MS/MSで測定・同定することで、結合位置を決定する。(図1参照)

N-グリカンの結合部位の同定

図1 測定の流れ

分析機能と原理


カテゴリー

ライフサイエンス , 医薬

分類

創薬研究支援