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11/14/2016

No.0313 自動車排ガスの詳細分析

環境汚染低減のため自動車排ガスは更なるクリーン化が進められている。排ガス中には様々なガスが含まれているが、着目成分に最適なサンプリング/分析を行う事で、THC計等では把握しきれない、より詳細な解析が可能である。

サンプリング方法

着目成分により、適した手法でガスを採取することが大切

fig1

分析例:有機ガス(GC/MS法)

始動直後と暖気後の排ガス成分を比較する。エンジン回転数による排ガス成分を比較する。

fig1-1

各ピークのマススペクトルから含有成分を特定し、各ピークの面積値から成分量を算出する。それらのデータを集計すると

fig1-2

GC/MS法を用いることにより、排ガス成分の詳細な定性・定量分析ができ、運転条件による排ガスの変化も詳細に捉えることができる。例えば、触媒前後の排ガス成分を比較すれば、触媒の評価に有効である 。

分析例:無機ガス(FT-IR法)

当社では高分解能FT-IR装置を所有しており、ガスの赤外吸収スペクトルも対応可能。NOxでは、NOおよびNO2、N2Oを区別して定量可能である。その他、低分子ガス成分の定量ができる。 他にも、 ・LCによるアルデヒド分析 ・イオンクロマトによるイオン成分分析 なども経験が豊富で、排ガス中の成分を網羅的に調査することができる。

赤外吸収スペクトル

赤外吸収スペクトル

NOxの定量

             NOxの定量

分析機能と原理


カテゴリー

自動車, 環境, 材料・素材

分類

排ガス・排ガス触媒