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10/09/2015

No.0266 SiO2膜/Si基板界面の総合評価

Si基板上に成膜した膜厚8 nmの熱酸化膜についても、AFMにより界面ラフネス、ESRにより欠陥、FT-IRやTEM-EELSにより化学結合状態といった電気特性に影響を及ぼす物理パラメータの取得が可能である。これらの情報は成膜プロセス改善の指標となる。

●酸化膜評価の分析メニュー

組成RBS, XPS
結合状態の比較FT-IR, RAMAN, XPS
サブオキサイド量XPS
密度XRR
ラフネスAFM
Si-H,Si-OH基量FT-IR, TDS
膜厚TEM、エリプソ、XRR
界面層の比較TEM-EELS, IR, XPS, PL
光学定数エリプソ
エッチングレートエッチング+エリプソ
膜中および界面の欠陥ESR, PL, CL
膜中不純物の分布SIMS


●Si基板界面の欠陥、ラフネス評価


SiO2/Si基板界面のラフネス、界面欠陥は界面特性に影響を及ぼす

傾斜エッチング+FT-IR法による深さ方向評価


SiO2/Si界面付近でエッチングレートが変わっていることがわかる
Si基板界面付近でSi-O-Siのピーク位置が
低波数シフト
Si基板界面でSi-O-Siの結合角が約4°小さくなる
→Si基板界面付近でSi-O-Si結合が歪んでいる


●TEM-EELSを用いた界面の結合状態評価



Si基板側(測定箇所5)でも酸素が検出
Si/SiO2界面近傍でピークがブロード化
SiO2/Si界面より約1nm Si酸化膜側でもSi-Si結合が存在している
→Si基板界面にサブオキサイドが存在する可能性がある→サブオキサイド成分や結合角の歪みの原因


カテゴリー

材料・素材

分類

電子・機能性材料