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09/26/2014

No.0083 PEFC 構成材料の水特性評価

電解質膜、触媒層、ガス拡散層などの研究開発においては、各材料の水に対する特性を把握することが重要である。ここでは、各種材料の水蒸気吸着・脱着測定、およびパームポロメトリーによる流体透過性測定の一例を示す。

PEFC構成材料の水蒸気吸・脱着等温線【室温】

左図の触媒層試料(貴金属担持カーボン+Nafion®)の細孔容積・細孔径は同じであるが、水蒸気の吸脱着挙動が異なることが分かった。
Nafion®膜の飽和水蒸気圧付近(P/P0=0.9)での水蒸気吸着量は、100%RHで調湿後(平衡到達後)の含水率(13 wt%)とよく一致する。
約5℃~100℃で測定可能。

PEFC構成材料の水蒸気吸・脱着等温線【室温】

パームポロメトリー:純水透過量・透水圧測定

パームポロメトリーより、純水の透過量が計測可能で、ダルシー等の透過性定数を算出することができる。
透水圧=水が浸入し始める圧力についても計測可能である。表の透水圧測定結果より、触媒層があると水が浸入しにくくなることが分かった。
水以外にも水蒸気、空気の透過量測定も可能である。

パームポロメトリー:純水透過量・透水圧測定




カテゴリー

自動車, 電池

分類

燃料電池