02/19/2016
No.0294 血糖値センサーの評価事例
現在上市されているバイオセンサーの一つに、血糖値センサーに代表されるグルコースセンサーがある。そのセンサー感度を決めるメディエーターについての分析事例を紹介するとともに、その他の分析項目についても提案する。
●血糖値センサー 分析で何がわかる?
他社品・開発品解析
・試料構成
・試薬層組成
・フィルム材料分析
・電極材料分析 etc…
| トラブルシューティング
・測定精度の低下
・試薬層剥離、変質
・フィルム剥離、変色 etc…
|
形態観察(OM、SEM)
・層構成、形状観察(電極、試薬層) | 試薬層(酵素+メディエーター)
・化学構造:各種質量分析、アミノ酸配列解析
分布状態:TOF-SIMS |
フィルム材料
・組成・化学構造情報:FT-IR
| 電極
組成情報:SEM-EDX
状態分析:XPS,TOF-SIMS |
血糖値センサーの模式図
●SEM-EDXによる電極組成分析
●TOF-SIMSによる試薬層分析
●さらに分析深化させると・・・
・電極、試薬層ともに断面を得ることで、深さ方向の分析が可能。
・各種質量分析を実施することで、メディエーターの詳細の化学構造決定が可能。
・血糖値の測定精度の低下要因=
例1 メディエーター内への不純物(微量変成物やフィルムなど)が拡散
→ LC/MSやGC/MS,発生ガス分析等による正常品・不良品の比較分析から
原因成分の解析が可能。
例2 電極の抵抗変化→各種表面分析により電極酸化などの状態分析が可能。
カテゴリー
ライフサイエンス
分類
診断薬・検査機器・バイオセンサ