02/03/2021
No.0446 LESA搭載NanoESI-MS 錯体の構造解析・表面高感度分析が可能に!
NanoESI-MSを用いることにより、有機金属錯体のような不安定な化合物でも、構造を保持したまま検出することが可能である。また、LESA (Liquid Extraction Surface Analysis) を用いることにより、試料表面の極微量成分の検出と高分解能スペクトルによる構造決定が可能である。
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NanoESI-MSによる有機金属錯体の分析 |
●原理
NanoESI:先端口径5μmのキャピラリー内にサンプル溶液を加え、スプレー・イオン化させる方法。
通常のESIに比べ、感度がよく、安定したイオン化が可能。 |
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| 通常のESI-MS測定 |
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NanoESI-MS測定 |
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LESAによる実装基板の表面分析
●原理
LESA:Liquid Extraction Surface Analysis
チップの先端の数μLの溶媒で試料表面を抽出し、そのままNanoESIにて、イオン化・質量分析計に導入。 |
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| LESA - Nano ESI - MS | TOF - SIMS |
質量分析計 | Orbitrap | TOF |
測定質量範囲 | m/z 50-6000 | m/z 1-5000 |
質量分解能 | 14万 | 数千程度 |
空間分解能 | >400 μm φ | ~ 300 nm φ |
測定環境 | 大気圧下 | 真空下 |
検出イオン | 分子量関連イオン
(低分子量成分や有機金属錯体の検出が可能) | 二次イオン
(フラグメントイオンを含む) |
カテゴリー
自動車, IT機器, 材料・素材, 半導体・実装, ライフサイエンス
分類
高分子材料, 有機材料・化成品, 電子・機能性材料, 有機トランジスタ, 実装・パッケージング, MEMS・センサ・TSV, 異物, 着色・変色