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08/22/2023

No.0669 X線発光分光を用いた親水性ポリマー吸着水の状態評価

X線発光分光は、着目元素の価電子の状態を反映した情報が得られる。この特長を活かし、水分子の水素結合状態が評価可能となる。親水性ポリマー周囲に存在する水分子の状態について、 分析会社として初めて、X線発光分光を用いて吸着水の状態を評価した事例を紹介する。

P02229.pdf
測定原理
X線吸収分光: 内殻軌道の情報   ⇒ 価数
X線発光分光: 価電子の情報     ⇒ 化学結合

   

試料

親水性ポリマー:ポリビニルピロリドン (PVP)
 

OK端 X線発光スペクトル

※PVP 30wt%、65wt%は、測定で得られたスペクトル(吸着水+ポリマーの成分)からポリマー成分のスペクトルを差し引くことで吸着水のスペクトルを算出した。


カテゴリー

材料・素材, ライフサイエンス

分類

高分子材料, 有機材料・化成品, 医療機器・医療材料