10/08/2021
No.0502 有機Si化合物の定量分析 ー低分子シロキサン～シリコーン樹脂までー
有機Si化合物は封止樹脂やシーラント、消泡剤、油剤等、幅広い分野・用途で使用されている。
ここでは対象となる有機Si化合物や目的、濃度に応じた各定量方法について紹介する。
熱脱着GC/MS
部材から発生するシロキサンが電子機器の接点障害を引き起こし、不具合の原因となることが知られている。様々な環境で発生するガスをより実際に近い状態で捕集し、熱脱着GC/MSを行うことによって、不具合要因解析が可能になる。
シリコーン樹脂の加熱発生ガス分析
✓120℃の加熱でD5～10の環状シロキサンを検出
1
H NMR
シリコーンオイルは工業材料において油剤や撥水剤、離型剤、消泡剤等で使用される。
1H NMR測定により、材料中や、材料から転写されたシリコーンオイル量を正確に測定可能である。
樹脂中のシリコーン定量
✓特徴的な位置にピークが出現するため、帰属が容易
✓濃度既知の内標準物質とのピーク面積比から濃度算出
カテゴリー
材料・素材, ライフサイエンス
分類
高分子材料, 有機材料・化成品, 加熱発生ガス, 医療機器・医療材料
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