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11/14/2016

No.0315 Ag/CeO2触媒を用いたPMの燃焼挙動の評価

ディーゼル由来のPM (particulate matter) 除去用Ag/CeO2触媒を用いて、PM燃焼挙動や触媒の状態を評価した。PMと触媒の接触面積が大きいほど、燃焼温度や活性化エネルギーの低下が認められ、AgやCeの状態変化を伴い、触媒からPMへ酸素が供給される可能性が示唆された。

PM燃焼挙動の比較

Tight Contact : PMと触媒を乳鉢で混合   Loose Contact: PMと触媒をスパチュラで軽く混合

・PM燃焼温度は、Tight Contactで大きく低下。一方、Loose Contactでは、わずかに低下。
・ Tight Contact, Loose Contactにより、PM燃焼の活性化エネルギーが低下した。

Agの状態評価 (XPS, XAFS)


XPS(Ag MVV)
還元処理では金属状態だが、その他は酸化状態表面におけるAgの状態評価が可能
PMと触媒の接触により、 Tightでは、室温大気中にて、Ag粒子の粗大化に起因するピーク強度の増加が認められた。また、Looseでも100℃程度までの昇温に伴い、触媒のみと比較して同様のピーク強度の増加が認められた。

Ceの状態評価 (XPS)

PMと触媒の接触により、 酸素吸収/放出材料のCeO2触媒からPMへ酸素が供給され、その結果、CeO2表面の還元(Ce4+→Ce3+)が進行していると考えられる。


分析機能と原理


カテゴリー

自動車, 環境, 材料・素材

分類

排ガス・排ガス触媒