close

04/29/2022

No.0605 in-situ X線顕微鏡による発泡シートの圧縮挙動解析

X線顕微鏡(XRM)は、非破壊で試料内部の形態を観察できることからin-situ 測定に適しており、新規導入したCMOS検出器によって組織の経時変化をより高速・高感度で観察できるようになった。

ここでは、2層発泡シートにおける圧縮挙動を詳細に解析した事例について紹介する。


P02358.pdf
in-situ XRMで出来ること

                  

2層発泡シート

    光学顕微鏡像   X線透過像
 

X線透過像の連続撮影

 
 


① B層はほとんど圧縮されず、A層が顕著に圧縮される
② A層が一定以上圧縮されるとB層の圧縮が始まる
A層とB層で圧縮挙動が異なる原因をX線CTで調査

X線CTによる三次元形態観察

aa
元々の気泡サイズはA層の方が大きい ⇒ 圧縮されるとすぐにB層より小さくなる
圧縮挙動の違いは、素材の密度および気泡サイズの違いに起因すると考えられる


カテゴリー

自動車, IT機器, 材料・素材, ライフサイエンス

分類

高分子材料, 有機材料・化成品, 複合材料