01/12/2022
No.0573 空気雰囲気下での工業材料の熱分解挙動解析 ~熱分解GC/MS分析~
作業環境を模擬した雰囲気条件での樹脂材料の加熱挙動は、樹脂を評価するための重要な項目の一つである。そのような加熱挙動を調べるには、キャリアガス切り替え装置を備えた熱分解GC/MSが有効である。ここでは、空気雰囲気での曝露条件違いにおける、樹脂材料からの分解生成物を分離・検出し、発生量について比較した事例を紹介する。
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熱分解GC/MS装置図(空気雰囲気下) |
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<本手法の特長>
・ 微量の試料量(数十μg程度)で測定可能
・ デッドボリュームが少なく、発生ガスの凝集が起こりにくいため、高沸点成分も検出が可能 |
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分析例:ポリスチレンの熱分解GC/MS測定(加熱温度:300℃)
・ ポリスチレンの酸化に由来する熱分解生成物を検出
・ 曝露時間が長いほど安息香酸、カルコンの強度増加が顕著 |
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空気雰囲気下における酸化反応挙動解析には熱分解GC/MSが有効
カテゴリー
材料・素材
分類
高分子材料, 有機材料・化成品, 電子・機能性材料