10/06/2014
No.0188 LC/MS/MSを用いたヒト血漿中総アラキドン酸(AA), エイコサペンタエン酸(EPA) 及び ドコサヘキサエン酸(DHA)の定量
生体試料中の総脂肪酸濃度の定量にはFolch法によって抽出した脂質をメタノリシスによってエステル体とした後、GC-FID法で定量する方法が知られている。この手法は生体試料中由来の多様な脂肪酸と測定対象の脂肪酸をHPLCで分離する必要があるために30分以上の測定時間が必要である。そこで、ハイスループット化のため高感度・高選択性を有すLC/MS/MS法に着目し、ヒト血漿中AA、EPA及びDHAの定量法を開発した。
脂肪酸の構造式
前処理方法
血漿+IS
LQCサンプル
従来用いられてきたGC-FID法に比べ、測定時間を約1/10に短縮することができ、多検体の分析を迅速に行うことができた。使用する血漿量は、従来の1/8の量に抑えることができ、採血時に生じる患者への負担の軽減化が期待できる。
分析機能と原理
カテゴリー
ライフサイエンス , 医薬
分類
薬物動態