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06/25/2020

No.0411 医薬品・医療用具・食品中の異物分析

医薬品や医療材料・食品中に異物や汚れ等が混入した場合、原因を早期に把握し、 対策をとる必要があります。当社の正確かつ迅速な異物分析を問題解決にご活用下さい。

1.当社の異物分析の特徴

① 高精度で確実なデータ
業界最長の30年にわたる経験と蓄積された技術により、高精度で確実なデータをお約束します。
② 当社独自の微小部サンプリング技術
熟練した技術者による微小部サンプリング技術により、μmレベルの微小物の組成分析が可能です。
③ 幅広い分析メニュー
異物分析で最もよく用いられる「顕微赤外分光法」以外に、「SEM-EDX」による元素分析、より微小部の分析が可能な「顕微ラマン分光法」「TOF-SIMS」など様々な分析メニューをご用意しており、最適な手法をご提案します。
④ 短納期対応
通常納期は8~10営業日速報です。ご要望に応じて4営業日、場合によっては当日・翌日のデータ提出にも対応しております。

2.適用手法と特徴

手法
情報
空間分解能(μm)
特徴
光学顕微鏡
形態
1
観察が容易。色彩が判別できる。焦点深度が浅い。
蛍光顕微鏡
形態
1
劣化物に対してコントラストが高い。
低真空SEM
形態
0.1
焦点深度が深い。水分を含む試料の観察可能。
X線マイクロアナライザ(EPMA、XMA)
元素
1
定量分析、元素マッピング可能。
分析ダメージあり。
顕微赤外分光法
(μーIR)
化学構造(官能基)
10
ポリマーの評価に有効。データベースが豊富。
分析ダメージなし。サンプリングが必要。
顕微ラマン分光法
化学構造(骨格)
1
カーボンや顔料、着色成分の感度が非常に高い。
無機物に有効。
TOF-SIMS
化学構造(質量)
1
極表面分析(~2nm)。分子フラグメントがわかる。
独自データベース保有。分析により試料喪失。

  その他、各種質量分析、イメージング分析なども対応しております。

3.異物分析 発生源の特定

医療用具表面の異物分析


薬液中の異物分析

4.その他分析適用例

A)粉末薬品中の異物分析:白色粉末薬品開封・使用時に黒色異物が混入
  分析手法:光学顕微鏡+SEM-XMA+μーIR or 顕微ラマン
⇒ 黒色物は酸化鉄(さび)と判明。工程清掃の実施により改善。
B)錠剤中の異物分析:錠剤中に繊維状異物が混在
  分析手法:光学顕微鏡+μーIR 
⇒ 繊維状異物は毛髪と推定。
C)錠剤表面付着異物分析:錠剤表面に極薄く赤褐色の汚れが付着
  分析手法:光学顕微鏡+TOF-SIMS
⇒ 汚れは錠剤印字用の顔料由来と判明。

分析機能と原理


カテゴリー

材料・素材, ライフサイエンス

分類

高分子材料, 有機材料・化成品, 電子・機能性材料, MEMS・センサ・TSV, 医療機器・医療材料, 再生医療/培養装置・培地・試薬, 診断薬・検査機器・バイオセンサ, 異物, 着色・変色