10/31/2019
No.0380 再生医療産業化に向けた分析技術 ~細胞生存率向上のメカニズム解明~
貴重な細胞資源の凍結保存は重要な技術である。凍結保存における細胞障害メカニズムの詳細は未解明であるが、細胞内での氷晶形成や浸透圧効果による体積変化は重要視されている。ここでは、凍結保存における細胞障害メカニズムの分析例について紹介する。
凍結保護剤に
求められる性能 | 評価対象 | 分析手法 |
氷晶形成抑制 | 細胞内氷の構造解析 | μビームX線回折(μXRD) |
浸透圧調整 | 細胞体積の温度依存性 | 電子スピン共鳴(ESR) |
低細胞毒性 | 保護剤の細胞内外分布 | 飛行時間型2次イオン質量分析(TOF-SIMS) |
対象細胞 マウス胎仔由来間葉系幹細胞 C3H10T1/2
保護剤 ポリビニルピロリドン(PVP) |
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凍結保存における細胞障害イベントと分析結果