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06/28/2022

No.0612 NanoSIMSとSEMによる生体細胞内元素分布の高空間分解能イメージング

高感度・高空間分解能な元素イメージングが取得可能なNanoSIMSによる観察と、電子顕微鏡(TEM・SEM)観察を併せることで、生体組織中の元素分布を単一細胞レベルで詳細に把握することが可能である。

高分解能二次イオン顕微鏡(NanoSIMS)の特徴
   NanoSIMS 50L
(AMETEK社ご提供)
 

腫瘍細胞のSEM観察およびNanoSIMSイメージング

 
 
 1. 腫瘍組織に対し固定・染色・樹脂包埋を行い、切片試料を作成
 2. SEMにて組成コントラストを反映した反射電子(Backscattered Electron :BSE)像を取得
 3. BSE像の測定と同一の切片、同一測定視野についてNanoSIMSで元素組成イメージ
   (硫黄:32S、 窒素:12C14N、リン:31P、臭素:79Br、ヨウ素:127I)を取得
  【 動物細胞の模式図 】


   試料は大阪医科薬科大学薬学部 天満教授よりご提供いただいた。

            32Sの分布から核や核小体の内外を、31Pの分布から隣接する細胞の境界が判断できる。
            BSE像とNanoSIMSの比較から細胞小器官の位置と組成の対応を、詳細に調べることが可能。



カテゴリー

ライフサイエンス , 医薬, バイオ

分類

高分子材料, 医療機器・医療材料, 再生医療/培養装置・培地・試薬, 診断薬・検査機器・バイオセンサ, 創薬研究支援, バイオ医薬品, 薬物動態, タンパク質, 抗体, 低分子(天然物、生理活性物質)