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11/14/2016

No.0312 SiC MOSFETの熱特性解析

大電力を扱うパワーデバイスは、使用時の発熱による温度上昇が問題となる。過渡熱測定はパッケージ内部の熱特性を可視化する有効な手段であり、これにより得られる熱抵抗を用いれば、デバイスパッケージの放熱性や、放熱に影響を及ぼす欠陥の存在を調べることができる。

過渡熱測定による熱特性評価

過渡熱測定の結果より得られる熱抵抗vs熱容量のグラフを「構造関数」と呼ぶ。構成材料の熱伝導率・比熱容量や大きさ・厚さに依存した構造関数の変化から切り分けができる。

fig.1

fig.3

fig.2

故障解析への応用

パッケージ内部に放熱へと影響を及ぼすような欠陥が存在する場合、過渡熱測定により該当部位の熱抵抗変化(増加)として捉えることができる。非破壊検査の一手段として良品・不良品の比較などから不具合箇所を推定する。

SiC MOSFET未使用品と熱衝撃試験実施品の比較

SiC MOSFET未使用品と熱衝撃試験実施品の比較

超音波映像(Scanning Acoustic Tomography)

超音波映像(Scanning Acoustic Tomography)

パッケージの断面写真
(チップ付近)

パッケージの断面写真 (チップ付近)

分析機能と原理


カテゴリー

半導体・実装

分類

実装・パッケージング