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09/26/2014

No.0103 電気二重層キャパシタ用活性炭の分析

電気二重層キャパシタは、蓄電過程において化学反応を伴わないため、急速充放電が可能な高耐久性の蓄電でバイスとして注目されている。ここでは、電気二重層キャパシタの電極に用いられれる炭素材料の分析事例を紹介する。
活性炭は、その製造過程により比表面積や官能基量に違いが生じる。そのような形態的、化学的特性によりキャパシタとしての性能に違いが生じる可能性がある。

形態観察(SEM観察)

賦活処理時間の増加とともに、試料表面に微細なボイドが生成している様子が確認できる。 微細なボイドに電解質が物理的に、吸着⇔脱離することで充放電を繰り返すため多孔構造の形態観察は重要である。

形態観察(SEM観察)

発生ガス分析(TPD-MS)

発生ガス分析(TPD-MS)

活性炭を加熱した際に、官能基がガス化して脱離することを応用して、試料に含まれる官能基の推定や試料間での比較を行うことが可能である。 未処理品の発生ガス量が多く、賦活品で減少する。800℃賦活処理によって残存する官能基が減少していると考えられる。

分析機能と原理


カテゴリー

電池

分類

キャパシタ