09/30/2015
No.0263 球面収差補正STEMを用いた局所構造解析
球面収差(Cs)補正STEM装置により、原子配列を直接観察することができる。原子分解能観察および原子分解能EDX分析を用いて、強誘電体材料および超伝導材料のドメイン構造、結晶欠陥構造および結晶構造の解析が可能である。
●YMnO3の反位相/強誘電ドメイン構造観察
※久留島康輔、小林敬介1、加茂秀基1、戸川欣彦1、堀部陽一2、森茂生1 (1大阪府立大学,2ラトガース大学)、日本顕微鏡学会第69回学術講演会(2013)
暗視野像にて強誘電ドメイン構造を確認
HAADF-STEM像にて原子レベルにおけるドメイン壁を観察
YMnO3の特異な強誘電ドメイン構造の境界は、原子数層分から成る反位相境界で構成されていることが確認された。
●超伝導線材Nb3Alにおける結晶欠陥の三次元構造解析
※久留島康輔、森茂生1、伴野 信哉2、竹内孝夫2
(1大阪府立大学、2物質・材料研究機構)、日本顕微鏡学会第70回学術講演会(2014)
結晶欠陥構造モデルの構築
各方位から二次元の原子配列を観察することで、結晶欠陥部の原子配列を三次元的に構成することができた。
●Pb(In1/2Nb1/2)O3の結晶構造解析
※久留島康輔1、森茂生1、安田直彦2 (1大阪府立大学、2岐阜大学)、 日本顕微鏡学会第68回学術講演会(2012)
4倍周期構造の起源は、Bサイト原子の秩序化などが考えられる。
反強誘電相における4倍周期構造は、Pbの変位により生じていることが確認された。
カテゴリー
半導体・実装
分類
電子・機能性材料