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10/07/2014

No.0196 顕微FT-IRよる錠剤の異物分析

錠剤中の異物の分析には、異物部位のみを採取するマイクロサンプリングと顕微赤外分光法の組み合わせが有効です。マイクロサンプリングした微小物をさらにヘキサン抽出することによって、黒色異物の原因物がオイルなどの脂肪族炭化水素系化合物であることを明らかにし、錠剤成型機に用いられる機械油などが原因であると推定された例を紹介します。

(b)異物のSEM像
高輝度の微粒子が存在
(a)錠剤の光学顕微鏡観察写真
中央付近に数百µm径の黒色異物が内部に存在する。黒色濃度が高い20µm程度の領域をマイクロサン
プリングで摘出した。

異物の赤外スペクトル



分析機能と原理


カテゴリー

ライフサイエンス , 医薬

分類

構造決定・特性解析