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10/03/2014

No.0169 光触媒による悪臭ガスの分解

三大悪臭物質として知られているアルデヒド類、メルカプタン類についてはJISによる触媒能評価法が制定されているがアミン系化合物については、制定されていない。評価手法が規格化されていない化合物についても手法の開発を含め触媒能、あるいは分解物の組成分析を行うことができる。


FT-IRによるトリエチルアミン分解のin situ測定

市販のアナターゼ型TiO2を塗付したSiウェハとともに悪臭ガスであるトリエチルアミン(~200ppm)/ 空気を封入した。そこへUV照射を行いながら、ある時間ごとにFT-IR測定を行った。

光触媒によるトリエチルアミン分解時の気相部のFT-IR測定(左)および求められた各成分の濃度変化(右)

光触媒によるトリエチルアミン分解時の気相部のFT-IR測定(左)および求められた各成分の濃度変化(右)


光触媒の作用によるトリエチルアミンの分解とともに、気相中にアセトアルデヒド、CO2の生成が見られ、さらに長時間のUV照射により、中間生成物であるアセトアルデヒドも分解し始め、またCOの生成もわずかに見られた。このように、in situで反応による気相中の各成分の濃度変化も調べることができる。



分析機能と原理


カテゴリー

材料・素材

分類

光触媒・触媒