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05/12/2020

No.0405 不活性ガス雰囲気制御SPMによるLIB合剤層の導電性評価

SPMを用いた電気物性評価法は、サンプル表面の酸化膜や水分子の吸着層によって測定の精度・確度に悪影響を受ける。本装置は、グローブボックス内(H2O,O2=1 ppm以下に制御)に設置されており、活性の高いサンプルにおいても、コンタミフリーな測定環境を実現できるようになった。

P01866.pdf
不活性ガス雰囲気制御SPMシステム
SPM用にカスタマイズされたガス循環方式のグローブボックスは、除振性に優れ、TMP増設によって、コンタミ低減を実現している。導電性AFMは、形状測定と同時に任意の電流アンプを用いることで、電流像(TUNA)、拡がり抵抗像(SSRM)を取得する。

SSRMによる正極合剤層の導電性評価  正極活物質:Li(Ni,Co,Mn)O2
2次粒子内にクラックが生じている、あるいは周囲に導電助剤の少ない活物質は、高抵抗になっている。

C-AFM(=TUNA™)による負極合剤層の導電性評価  負極活物質:SiO/C複合負極500cycle試験後
SiO粒子は電流の流れやすい(青丸)、流れにくい(赤丸)粒子中に分布のある活物質(ズーム像)の3種類存在している。

カテゴリー

電池

分類

リチウムイオン電池