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02/19/2016

No.0297 SPR(表面プラズモン共鳴)法による超高感度の吸着量測定

SPR(表面プラズモン共鳴)法は、金基板あるいは表面修飾した金基板に対する、タンパク質やアミノ酸などの吸着質の、ngオーダーの吸/脱着挙動を評価することができる。

●SPR法の原理

 

 

 

 

 

 

①ブランク用水溶液を流通させた際の、反射光の中で強度が低下する部分の角度(θ1)を確認する。 ②本測定用(吸着質を溶解させた)水溶液を流通させた後の、反射光の中で強度が低下する部分の角度(θ2)を確認する。 ③ θのシフト量を吸着質の吸着量に変換し、時間と吸着量の関係をプロットする。   

●金基板への吸着質の吸着挙動

 

 

金基板にする、カゼイン(牛乳に含まれる代表的なタンパク質)とアルギニン(代表的なアミノ酸)の吸着性の差が確認できる。

●吸着質が吸着した金基板からの脱着挙動

 

 

予めカゼインを吸着させた金基板からのカゼインの界面活性剤による脱着挙動を調べた。 アニオン系界面活性剤は、ノニオン系界面活性剤に比べて約6倍の脱着量であった。


カテゴリー

ライフサイエンス

分類

診断薬・検査機器・バイオセンサ