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01/15/2020

No.0387 量子化学計算によるスペクトルシミュレーションや反応経路の推定

量子化学計算により、様々な分光スペクトルの予測や化学反応経路の推定が可能となる。ここでは、ベンゼンジオールの異性体による紫外・可視スペクトル変化のシミュレーションと、エポキシとイソシアネートの反応経路推定並びに触媒効果の検証を行った事例を紹介する。

量子化学計算とは
P02065.pdf
量子力学の波動方程式を、経験パラメータや近似を出来る限り用いずに解く事により、物質の様々な特性を正確に予測する。

ベンゼンジオールの紫外・可視スペクトルシミュレーション

3種類のベンゼンジオール異性体(o-, m-, p-位)の紫外・可視スペクトルを予測し、異性体間での比較を行った。
-OH基がp-位にくると、第1ピークが長波長側にシフトする。→ 実験での再現を確認済み。

エポキシとイソシアネートの反応経路推定と触媒効果の検証

塩素イオン触媒有無による「オキサゾリドン生成反応経路」「最大活性化エネルギー(Ea)」の違いを比較した。
(参考文献) 奥本佐登志, 山邊信一, ネットワークポリマー 21, 197 (2000).
   



カテゴリー

自動車, 環境, 材料・素材, ライフサイエンス

分類

燃焼生成ガス, 排ガス・排ガス触媒, 高分子材料