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11/09/2023

No.0680 ポリマー材料の減圧乾燥後の残存水分分析

吸湿したポリマーを成形加工してしまうと、強度低下、気泡発生、成形体表面への水分流動痕が生じることがあり、適切な温度と時間で減圧乾燥することが有効とされています。当社では、新しく独自開発したシステムを用いて、工程を模擬した減圧乾燥後の残存水分量を詳細に調査します!

P02510.pdf
従来法との比較
※ Temperature Programmed Desorption-Mass Spectrometry     
※※ ポンプの減圧度の限界は7×10-2 Pa(カタログ値)。ポンプの種類を変えることで減圧度を変えることも可能。    

ポリエチレンテレフタレート(PET)粉末の測定例

室温と60℃でそれぞれ2時間、約7000Paで減圧乾燥処理した後の残存水分量を調べた。
【 水分の発生速度曲線 】
【 発生水分量の比較 】
   ・TPD-MS測定により得られる発生速度曲線の温度域から
    水分の帰属も推定可能!
  ・吸着水Ⅰ、吸着水Ⅱ、Totalの発生水分量の序列は
   「未処理  < 減圧処理_室温  < 減圧処理_60℃」
  ・発生水分の分離定量が可能!

             


カテゴリー

自動車, IT機器, 材料・素材, ライフサイエンス

分類

高分子材料, 有機材料・化成品