02/21/2022
No.0583 微粒子の分析メニュー
同じ物質でもナノレベルまでの微粒子にすると、元とは全く異なる性質が現れる。このため、種々の微粒子が化学・電子・光・触媒等の幅広い分野で応用されている。微粒子の材料には、金属、炭素、無機材料、有機材料等があり、ここでは種々の微粒子に適用できる分析手法を紹介する。
分析項目
分析手法 100 nm以下の直径(もしくは凝集径)に対応可能な分析は
青
文字
表面・断面形状観察
SEM/EDX
、
TEM/EDX・EELS
*1
、
3D-TEM
*1
表面分析
FT-IR
、
XPS
、TOF-SIMS、AES
構造解析
固体NMR
、
FT-IR
、
RAMAN
、
ESR
、
XRD
粒径・粒径分布
SEM
、
TEM
*1
、
3D-TEM
*1
、
小角X線(SAXS)
、
光回折法
*1
、
動的光散乱法
*1
粒子の力学特性
微小圧縮試験
液中での分散性(ゼータ電位)
レーザードップラー電気泳動法
*1
比表面積
ガス吸着法
粒子表面の親水性・疎水性の比較
ガス(水蒸気及び窒素)吸着法
粒子と分散媒との親和性
湿潤熱、浸漬熱
不純物金属分析、元素分析
ICP-AES
*1
、
ICP-MS
*1
、
原子吸光分析法
*1
、
EPMA
、
TEM/EDX
*1
融点、ガラス転移
DSC
ガス分析(VOC、有機ガス、無機ガス)
GC-FID、GC-TCD、GC/AED、誘導体化HPLC、IC、TPD-MS
*1:液体中に分散した状態で受領 *2:錠剤成型できる、もしくは液体中に分散したサンプルで分析を実施
有機系向けの分析
樹脂の組成分析
分離、GPC、GC、GC/MS、IR、NMR、MS
有機元素分析
CHN、O元素分析、S元素分析、ハロゲン(F・Cl ・ Br ・ I)
化学分析
酸価、水酸基価、アミン価、シラノール基定量
劣化分析
GPC、
FT-IR
、
XPS
、
ESR
、
NMR
残留モノマー、イオン分析
HPLC、LC/MS、GC、GC/MS、イオンクロマト等
a
無機系向けの分析
結晶性、バンド構造、欠陥、不純物
PL
、
CL
化学状態、動径分布関数
XPS
、
XAFS
*2
、
TEM/EELS
*1
固体酸性
アンモニアTPD
、
ピリジン吸着法(IR)
混合ガス、加熱処理での分析
FT-IR
、
XAFS
*2
、
XRD
、
ESR
< TEM観察:抽出レプリカ法>
液体中の無機粒子の分散が保持された状態で、観察できる。
<in situ XRDによるPd/Al
2
O
3
触媒の分析>
加熱・酸化雰囲気で、構造解析ができる。
<燃料電池電極の構造評価(分散状態)>
担持金属粒子の分布状態や担持カーボンの内部構造を正確に三次元評価することができる。
得られた三次元画像の解析から、表面担持率を算出することも可能である。
カテゴリー
自動車, IT機器, 環境, 材料・素材, 半導体・実装
分類
燃料電池, リチウムイオン電池, 排ガス・排ガス触媒, 光触媒・触媒, 高分子材料, 電子・機能性材料
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