09/08/2022
No.0621 カーボンニュートラル実現に向けた合成燃料(GTL)の構造解析・微量生成物の分析 ~GC×GC Q-TOF/MS分析~
カーボンニュートラルの実現に向けて様々な技術開発が進められており、その中でも天然ガスからFT合成反応により燃料などを作り出す技術(GTL)が大きな注目を集めている。ここでは合成された燃料を詳細に評価する手法として、高い分離能力を持つ包括的二次元ガスクロマトグラフ質量分析計(GC×GC Q-TOF/MS)を使用し、組成の比較や微小成分の検出を行った事例を紹介する。
燃料2種 |
合成燃料(GTL*, 市販品) | 軽油(対照) |
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* GTL(Gas to Liquid):FT合成によりガスから様々な製品を作り出す技術 |
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装置概要
特性の異なる2本のカラムで成分を分離し、高感度・高分解能のQ-TOF/MSで検出。 |
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FPD, NPDの併用で特定元素(S, P, N)の抽出も可能。 液体試料に加えてTDSによるガス試料の濃縮分析にも対応。 |
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2次元クロマトグラムによる試料間比較
原子力・新エネルギー, 燃焼生成ガス, 排ガス・排ガス触媒, 室内空気・大気・作業環境, 高分子材料, 有機材料・化成品, 加熱発生ガス, 低炭素化社会実現技術