09/24/2014
No.0050 架橋シリコーン樹脂の構造解析
シリコーン樹脂は耐油性・耐酸化性・耐熱性が高いことから幅広い用途に使用されており、重合度や置換基等の違いによりオイル、ゴム、ゲルなどの様々な形状がある。より良い物性を実現するためには、共重合組成、縮合度、架橋構造に関する知見を得ることが重要である。ここでは溶媒不溶で一般的に分析が困難な架橋シリコーン樹脂について構造解析を行った事例を紹介する。
固体NMRによる構造解析
1H、13C、29Si固体NMR測定により未反応ビニル基、Si-H基および架橋点のSi間メチレン基を検出し、下記反応による架橋構造を推定
テトラエトキシシラン分解による共重合組成、架橋点解析