10/02/2014
No.0149 濃厚分散液中におけるナノ粒子のゼータ電位・粒径測定(ラテックス、カーボン粒子)
ナノ粒子は分散液として取り扱われることが多いが、性能を発揮させるには粒子の分散性を制御することが重要である。ここでは、分散性のパラメータであるゼータ電位・粒径分布について、これまで対応できなかった濃厚分散液に対して、濃度依存性を調べた例を紹介する。
表面処理ラテックス粒子のゼータ電位
表面処理ラテックス粒子のゼータ電位
表面処理された粒子のゼータ電位(絶対値)は、処理なしの粒子より小さな値を示した。また、これらの粒子のゼータ電位はほぼ一定値を示し、希釈倍率(濃度)依存性は見られなかった。
表面処理 | 表面組成 (atomic%) |
C | N | O | その他 |
なし | 94.4 | 0.2 | 4.7 | 0.7 |
あり | 82 | - | 11.8 | 6.2 |
カーボン粒子のゼータ電位
Pt担持カーボンとグラファイトのゼータ電位および平均粒径は、異なる濃度依存性を示した。 程度の違いはあるが、ゼータ電位(絶対値)の低下に伴って凝集する傾向が見られる。
カテゴリー
材料・素材
分類
ナノ材料