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02/18/2016

No.0275 タンパク質のCD分析

タンパク質、ペプチドなどのCD(円偏光二色性)測定を実施し、二次構造の評価、確認等を行っている。(信頼性基準対応可能)
以下に、タンパク質の二次構造解析及び温度可変測定の例を紹介する。

●タンパク質(抗体)の二次構造解析

【測定条件】

試料:human IgG    溶媒:PBS(-)
濃度:0.2 mg/mL    測定範囲:250~200 nm
温度:20℃
       セル長 :2 mm



【解析結果】
αへリックス:0 %
βシート:94 %
βターン,ランダム:6 %

●温度可変(熱力学的安定性)

【測定条件】
試料:TypeⅠ collagen     測定範囲:260~210 nm 
溶媒:1 mmol/L HCl      温度:0℃→70℃
濃度:0.3 mg/mL
       セル長:1 mm



各温度におけるCollagen のフォールディングの割合
(221 nmにおけるCDの値から算出)



●その他
 必要試料量(タンパク質、ペプチド)
  ・250~200nm:0.2mg/mL,0.5mL (1mmセル)
  ・310~250nm:0.5mg/mL,2mL (10mmセル)

 溶媒
  ・測定波長に吸収を持たない溶媒が適している。
  ・防腐剤 (アザイド等) は測定の妨害となる。
  ・PBS,トリス等は問題ない。




カテゴリー

ライフサイエンス , 医薬

分類

バイオ医薬品